英国で自殺増加に対するにきび治療薬の影響を調査

イギリスの医薬品・医療製品規制庁の専門家グループは、自殺と「ロアキュタン」または「イソトレチノイン」といった尋常性痤瘡(にきびなどの皮膚の炎症)の製剤との関係について新たに研究を行う。2019年にこの製剤を使用したことで12人が死亡し、そのうち10人が自殺を図ったことが報告されている。英「ガーディアン」紙が報じた。
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過去10年でこの製剤の使用頻度はほぼ2倍になったことが指摘されている。英国ではこの製剤は毎年3万人に使用され、しかし、そのうち8千人超が強い薬の副作用を訴えたと報道されている。

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アメリカ食品医薬品局は2005年に人間の脳に対する「ロアキュタン」の影響について研究調査を実施している。約4週間にわたり1つの患者グループで「ロアキュタン」が使用され、また別のグループには抗生物質が投与された。コンピュータ断層撮影では、「ロアキュタン」が使用された患者らの21%に脳の外殻の一部で新陳代謝の低下が観察された。脳の外殻は、自殺を含めたうつ症状との関係が指摘されている。抗生物質を投与された患者たちでは、この脳部分での新陳代謝は反対に2%増加した。

日本では、イソトレチノインが含まれるすべての製剤は、健康への潜在的危険性から使用が禁止されている。国内への「ロアキュタン」の輸入に関しては、医師による特別な指示書によってのみ可能となる。

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