フィギュア特集

独フィギュア連盟関係者 欧州選手権でのロシア女子の表彰台独占を批判

ドイツフィギュアスケート連盟のスポーツ理事を務めるウド・ジョンスドルフ氏は、20~26日に行われた欧州フィギュアスケート選手権の女子シングルで、ロシアによる表彰台の独占を批判した。ドイツ日刊紙「南ドイツ新聞」がジョンスドルフ氏の発言を引用し、報じている。
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同紙でジョンスドルフ氏は、ロシアの女子フィギュア選手の育成を「工場」生産という比喩表現で皮肉り、こうした条件下で若手女子のキャリアはいつまで続くのだろうか、との疑問を提起している。

「一度限りの女子チャンピオンは好きではない」=ネイサン・チェン選手のコーチ、年齢制限の引き上げを呼びかける
同氏は「これ(女子シングルのロシアの弱年選手の勝利)は私からするとあまりにも幼稚なことです。スポーツにとって良いこととは思いません」と述べている。

ジョンスドルフ氏はその例として17歳の若さで選手活動を休止したアリーナ・ザギトワ選手を挙げた。

同氏は、ロシア人女子がこの競技で優位にを独占している状況について、「スポーツは競争の上で成り立つもの」と指摘し、あまりにも若い選手が勝利を手にしたとたん、後輩に追われるようにして、すぐに選手生活を終えてしまうという「現在の状況の発展はあまりよくないと思います」と言及している。

こうした批判を表したウド・ジョンスドルフ氏だが、2009年、セクハラ疑惑で訴えられ、その2年後に賠償金2000ユーロの支払い判決を受けて、当時、マスコミで騒がれたという経歴を持っている。

先日オーストリアのグラーツで開催された欧州選手権で、ロシアは金メダル4個を含む合計10個のメダルを獲得した。


アリョーナ・コストルナヤ GPファイナル2019チャンピオン ロシア選手権2020銀メダル 

コストルナヤはフィギュアスケートの「新たな現象」 と評されている。コストルナヤには弱点がない。専門家らの見るコストルナヤとは、アレクサンドラ・ トルソワとアリーナ・ザギトワの両方の強みを兼ね備えた存在。芸術性に富んだスケーティングは自由自在でまるでダンスホールで 踊るかのようだ。それだけではない。コストルナヤはウルトラCの技に長けている。得意技はトリプルアクセル。これを跳べる女子選手はフィギュアスケート史上、コストルナヤ以外には9人しかでていない。

ショートプログラムでコストルナヤは天使のイメージで舞い、フリースケーティングではヴァンパイア 映画『ニュームーン/ト ワイライト・サーガ』の主人公を演じている。コストルナヤはインタビューでヴァンパイア物の映画、TVシリーズ好きな自分としてはフリースケーティングが特に気に 入っていると打ち明けている。

ショート、フリーともに振付はダニイル・ グレイヘンガウスが担当した。


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