新型肺炎 中国のGDP成長率を0.3ポイント押し下げか

新型肺炎による混乱が続く中国では、2020年のGDP成長率がすでに公表されていた5.9%から0.3ポイント押し下げられ、5.6%になる可能性が懸念されている。アムステルダムに本社を置くINGグループの経済アナリストらが発表した。
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INGのアナリストらによれば、新型コロナウイルスの拡大は中国経済にマイナスの影響を与えている。特に影響が懸念されるのは小売業、外食産業、ツーリズム、交通サービス、そしてスポーツビジネスだ。また、企業の会社員や工場の従業員は自宅待機を命じられていることから、製造業やビジネスの低迷も懸念されている。

武漢からの帰国者に体調不良の人が複数=厚労省

分析によれば、小売業の成長率は現在の8%から3~4%にまで低下する見込み。同時に、中国からの観光客も世界的に減少すると見られている。


中国の新型コロナウイルス

新型コロナウイルスによる感染が拡大する中国では肺炎による死者が132人に達し、感染者数は5974人にまで膨れ上がった。そのうち、感染が最初に確認された武漢市の死者は125人、感染者数は3554人。

中国国家衛生健康委員会の钟南山専門委員長は、中国におけるコロナウイルスのピークはおよそ7~10日後にやってくるが、大幅に発症が増えることはないとの見解を示した。

NHKが28日に報じた情報によると、中国本土以外では17の国と地域で感染が確認されている。中国本土に次いで多いのがタイ。タイでは14人の感染が確認されている。

 

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