フィギュア特集

日本女子のライバルは韓国 羽生選手久々の出場 フィギュア四大陸ソウルで開幕

欧州の勝者はすでに明らかになった。今度は争いに残りの世界が加わる。2月4日から9日まで韓国ソウルで四大陸選手権が行われる。スプートニク通信では、今大会の目玉を紹介する。
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女子シングル:日本のライバルは韓国

女子の優勝候補筆頭は日本チャンピオンの紀平梨花選手(17)だろう。同選手はグランプリファイナル(伊トリノ)ではアリョーナ・コストルナヤ選手(16)、アンナ・シェルバコワ選手(15)、アレクサンドラ・トルソワ選手(15)に次いで4位。紀平選手はグランプリファイナルで4回転サルコウを予定していたが結局跳ばず。四大陸選手権は4回転ジャンプを試す良い機会であろう。4回転ジャンプなしではトゥトベリーゼ軍団に対抗することはほぼ不可能だからだ。

紀平はチャンピオンになれるか? 2つの4回転会得でスーパートリオとの対戦に準備万端
4回転ジャンプの重要性は坂本花織選手(19)も理解している。同選手は2日前の国体冬季大会で4回転トゥループに挑戦した。残念ながら成功せず、着氷できなかったが、挑戦自体がインパクトを与えた。坂本選手は19歳。エリザベータ・トゥクタミシェワ選手に続き、大人の年齢で4回転ジャンプに挑戦した選手となった。

2人の日本選手のライバルとなるのは、今シーズンのセンセーションとなった韓国のユ・ヨン選手(15)だ。スケートカナダのショートプログラムで同選手はトルソワ選手とエフゲニア・メドベージェワ選手(20)を上回り2位に入った。

ショートとフリーの合計でユ・ヨン選手は3位となり、それによりケガで棄権したエリザベータ・トゥルシンバエワ選手に代わり中国杯への出場権を得た。グランプリファイナル出場には届かなかったが、今回の四大陸でクリーンな演技をすればメダルも夢ではないだろう。また同選手は先日行われたユース五輪で優勝している。

米国のブレイディ・テネル選手(22)も忘れてはいけない。同選手はトゥクタミシェワ選手を上回り、グランプリファイナルに出場している。ただし全米選手権ではアリサ・リウ選手(14)、マライア・ベル選手(23)に次いで3位に終わった。アリサ・リウ選手は年齢制限のためシニア大会には出場できず、ベル選手は今回エントリーしていない。

羽生選手カムバック

今年の四大陸選手権には3年ぶりに五輪二連覇中の羽生結弦選手が出場する。四大陸選手権は羽生選手が唯一とっていないビッグタイトルであり、これまでは銀メダルを3回獲得している。羽生選手にとっては世界選手権の金のほうが重要な目標であり、今大会には出場しないという選択肢もあったはずだ。しかしグランプリファイナルでネイサン・チェンに、そして全日本で宇野昌磨選手に敗れたことで羽生選手のプランが変わったのだろう。

羽生選手にとっては確かに、四大陸選手権で金を取る絶好のチャンスだ。今シーズンの羽生選手に勝ったのは2人だけ、しかしその2人は四大陸には来ない。ネイサン・チェン選手は当初から出場予定はなく、一方の宇野選手はコーチ変更(現在、ステファン・ランビエール氏の指導を受けている)、練習拠点を海外に移したこと、世界選手権の準備に専念する方針などから派遣を辞退した。

ペア

ペア競技にはグランプリファイナル1位2位の隋文静(ウェンジン・スイ)&韓聰(ツォン・ハン)組、彭程(パン・チェン)&金楊(ヤン・ジン)組が出場する。隋文静&韓聰組のショートプログラム世界最高得点はロシアのアレクサンドラ・ボイコワ&ドミートリ・コズロフスキー組が破ったが、フリーと合計点の2つに関してはまだ中国ペアが記録保持者だ。今回の四大陸選手権ではショートの世界最高を奪還する可能性もある。

アイスダンスはマディソン・チョック&エヴァン・ベイツ組、マディソン・ハベル&ザカリー・ダナヒュー組(ともに米国)の争いとなるだろう。グランプリファイナルでは両組ともに、欧州選手権まで無敵と思われたガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロン組に次ぐ成績だった。

日本女子のライバルは韓国 羽生選手久々の出場 フィギュア四大陸ソウルで開幕

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