同誌によると、この女性が初めて医師のもとを訪れたのは2009年。女性の口蓋にまつげのような短い毛が生えていた。
このような症例は極めて珍しく、口腔内に毛が生えたケースは5件しか報告されていない。さらに全員が男性だという。
医師は、過剰な体毛などの症状を伴う多嚢胞性卵巣症候群だと診断した。
毛を除去する手術が行われ、ホルモン剤が処方された。
治療は効果を表したが、最近になって再び口蓋と歯茎に毛が生え始めた。しかも量が多いという。
分析の結果、毛根が異常に肥厚した歯肉組織を介して生育したことがわかった。
今のところ、何が発毛の引き金となったのか正確にはわかっていない。女性には再びホルモン剤が処方された。この症例をめぐる専門家の統一見解はまだ得られていない。
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