保険金目的で前妻を、17年後に息子を殺害 命を狙われた再婚妻が告発

7年前、米国のカール・カールセン受刑員者は、保険金目的で息子を殺害した罪で15年の禁固刑を言い渡された。そして現在、同じ動機により1人目の妻を殺害した罪で有罪判決を受けることとなった。
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30歳だったクリスティーナ・カールセン氏は1991年1月1日に死亡した。家族と暮らしていた自宅で火事が発生し、風呂場にいたクリスティーナ氏は逃げることができず、窒息死した。父親が3人の子どもたちを火事から救った。クリスティーナ氏が亡くなった数日後、夫は、保険金21万5千ドル(約2364万円)を受け取り、カリフォルニア州から故郷のニューヨーク州へ子どもと一緒に引っ越した。保険金は、引越しや新居の購入、いくらかの負債の支払いに使われた。

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夫が妻に生命保険をかけたわずか19日後にクリスティーナ氏が死亡するという不審な状況にも関わらず、1991年、カールセン受刑者は提訴されることはなかった。

2008年、息子のレビー・カールセン氏(23)に70万ドル(約7696万円)の生命保険がかけられた。まもなくレビー氏は、彼が死亡した場合、全額を父親に支払うという契約書にサインをした。父親はこのサインに同席していたが、数時間後には、2人目の妻であるカールセン・シンディ氏がレビー氏の遺体をガレージで発見することになる。レビー氏はガレージでトラックの修理を行なっていたが、車が倒れ、下敷きになっていた。

警察は、レビー氏の死は不慮の事故によるものとみなした。しかし、その3年後、シンディ氏は、彼女の夫が息子の保険金を使って彼女自身に保険をかけており、総額がすでに120万ドル(約1億3198万円)になっていることを知った。彼女は警察に相談に向かった。警察は彼女に隠しマイクを渡し、まもなくシンディ氏は夫を白状させることに成功した。彼は、故意にトラックを倒したことを明らかにした。

2013年、カール・カールセン受刑者は息子の殺害を認め、15年の禁固刑を言い渡された。カリフォルニア州警察は裁判の経過に注目し、前妻のクリスティーナ・カールセン氏の死亡原因の再調査を開始した。

2020年2月3日、陪審員は59歳のカール・カールセン受刑者を前妻殺しの罪で有罪と認めた。裁判所は、カールセン受刑者が自宅に火をつけ、クリスティーナ氏が助からないように浴室の窓を故意に釘付けしたという結論を出した。3月17日に裁判所は判決を言い渡す。カール・カールセン受刑者には仮釈放なしの終身刑が言い渡される予定だ。弁護士によれば、彼の弁護人は判決に対し上告を予定しているという。

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