フジブ市長によれば、この改名に関する投票は2月24日に実施される。ネムツォフ氏の命日にあたる2月27日までに改名を済ませたい考えだ。ネムツォフ氏の死から5周年を迎えるこの日、プラハではネムツォフ氏の娘が出席する中、同氏の死を悼む慰霊のプレートが設置される。チェコ政府はプラハ市の計画に同意を示している。
広場の改名はプラハ市民の署名活動に応じて実施される。プラハ市民はロシア大使館前の広場改名に向けてこれまで4,500以上の署名を集めてきた。
ロシア側の反応についてフジブ市長は「反感を呼ぶようであれば理解に苦しむ。(ネムツォフ氏は)ロシアの元副首相で、地方レベルの政治家としても手腕を発揮したにもかかわらず殺害された人物」として、改名への理解を求めた。
また、フジブ市長はロシア大使館近くに位置するストロモフカ公園も改名する予定。改名後、この公園は2006年にモスクワで殺害されたジャーナリストのアンナ・ポリトコフスカヤの名を冠することとなる。この点についてフジブ市長は、「ジャーナリストの殺害は現代でもアクチュアルなテーマ、特に隣国スロバキアでも問題になっている」として改名への理解を求めた。
2018年2月、スロバキアの首都ブラチスラヴァ近郊ではジャーナリストのヤン・クツィアク氏が婚約者とともに自宅で射殺された。クツィアク氏は政府とマフィアの癒着について記事を書いていた。
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