イランのミサイル攻撃による駐留米軍の負傷者109人に増加=国防総省

1月上旬にイランがイラク駐留米軍の基地にミサイル攻撃を行ったあと、米国防総省は米軍側に死傷者はいないとしていたが、最新の発表ではこの攻撃による負傷者が109人にまで増えたことが明らかになった。米国防総省がプレスリリースで明らかにした。
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イランは1月8日、革命防衛隊のソレイマニ司令官が殺害されたことへの報復として、イラク駐留米軍の基地を短距離弾道ミサイルで攻撃した。トランプ政権は当初、死傷者はいないと説明していたものの、兵士に脳しんとうや頭痛、めまいなどの症状が相次いで確認され、1月下旬の時点で負傷者は60人以上に達していた。そして米国防総省は10日、負傷者の数が109人にまで増えたことを明らかにした。

米国によるソレイマニ司令官殺害は「米国の違法行為の頂点」=ラブロフ外相

国防総省によれば、負傷者のうち76人はすでにイラクでの任務に復帰している。特に症状の重い兵士はドイツの病院で検査を受けており、搬送された兵士の数は27人に達した。そのうち21人は米国本土へ帰還した。また、5人はドイツで医療観察を引き続き受けている。イラクの任務に復帰した兵士は1人だけ。

ソレイマニ司令官の殺害

特殊部隊「コッズ部隊」のソレイマニ司令官は2日夜、イラクの首都バグダッドの空港で米国の空爆によって殺害された。ソレイマニ司令官と共にイラクのイスラム教シーア派組織「人民動員隊(Hashed al- Shaabi)」の司令官数人も死亡した。

イランのザリフ外相は、ソレイマニ司令官殺害は「国際テロ行為だ」と指摘した。

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