英ガーディアン紙によると、ゲイツ氏が液体水素を動力源とする環境に優しいヨットを発注したのは、2019年のモナコのヨットショーでの公開後。このヨットはオランダのSinot社製で全長112メートル。5つのデッキが備えられ、14人のゲストと乗組員31人が乗船できる。ヨットの主な特徴は、2本の真空タンクにマイナス253 度まで冷却された液体水素を充填している点。2基のエンジンはこの液体水素と酸素の化学反応による発電で駆動する。
デザイナーのサンダー・サイノット氏は、このスーパーヨットの開発にあたって「先見の明のあるオーナーのライフスタイル」に合わせ、最先端テクノロジーや革新的な機能を備えたヨットを作り上げたと発表している。
このヨットが2024年までにゲイツ氏に納品される可能性は低いが、その暁にはゲイツ氏は最高時速20ノット、燃料補給なしに3750マイルを航行できる。
世界第2位の富豪であるビル・ゲイツ氏(64)の資産規模は約1180億ドル(約13兆円)。ゲイツ氏は休暇をヨットで過ごすのを好むが、自家用はなく、普段はレンタルで済ましている。