今年1月5日から2月8日まで探査の旅に出た調査団によると、今回、ヒゲペンギンの主な生息地エレファント島で約5万3千組のヒゲペンギンのつがいが観察された。これは、1970年代に行なった調査に比べて約60%も少ない数だ。地球温暖化によって南極周辺の氷床の融解が進み、ヒゲペンギンの主食であるオキアミが減ったためだという。気候変動は食物連鎖の基本的な構成要素に大きな影響をおよぼしている。
世界気象機関は先週、南極の研究基地周辺で最高気温-18.3度を記録したと発表した。
自然保護団体のグリーンピースは国連に対し、2030年までに世界の海洋の約30%を保護区とすることを約束するよう呼びかけている。