トランプ氏は怒り心頭 ダイヤモンド・プリンセスの感染者帰国は大統領に事前通知なし

米国務省の職員がクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で新型コロナウイルス感染した米国人乗船者を、トランプ大統領に事前に通知せずに、健康な人と同じチャーター機にのせて帰国させていたことが発覚し、トランプ氏が怒り心頭している。ワシントンポスト紙が報じた。
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2月15日、米国政権は340人の米国籍乗船者をチャーター機に乗せ、自国へ避難させた。米国へ到着した乗船者らは14日間の検疫のため、隔離されている。

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ダイヤモンド・プリンセスに乗船していた米国人のうち40人は新型コロナウイルスの感染がわかり、すでに日本の病院に入院させられている。ところが自国への避難が決まった乗船者の中からもチャーター機の待つ飛行場への移動中に14人に陽性反応が出た。感染がわかったにもかかわらず、14人は健康な人と同じチャーター機で米国へ帰国した。機内は感染者と健康な人を座るゾーンが分けられていたという。

ワシントンポストの米行政府内の消息筋によれば、トランプ氏には当初、帰国は健康な人に限定し、感染者はクルーズ船内にとどまるという報告がなされており、大統領もこれに同意していた。ところがその後米国務省と保健省の職員らは、下船前に感染がわかった14人に対してもトランプ大統領の同意を得ずにチャーター機に乗せることを決めた。

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ワシントンポストによれば、役人らは米国疾病対策センター(CDC)の進言に背いて行動した。CDCは健康な人と感染者を同じ機内で移送した場合、感染が広がる危険性を警告していた。

ホワイトハウス内の消息筋はトランプ大統領に通知せずに実行するという決定は「大きな誤り」だったとする一方で、これを知った時の大統領の反応は「怒り心頭」状態だったと語っている。


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