8~16歳までの児童2000人を対象とした調査では、その約17%が気候変動への不安を抱えており、心配のあまり眠りにつけないと回答したことが明らかになった。また19%は、それに対する不安で悪夢を見たことがあると答えている。41%は気候変動に取り組む大人を信用しておらず、また58%の子どもが気候変動が自分の将来の人生にどう影響するのか心配していることが分かった。
オックスフォード英語辞典によると、2019年、「環境不安」という言葉の使用率は前年比で4291%も増加した。この傾向は特に若者、ティーンエイジャーの間で顕著にみられた。
英ロンドンの児童心理学者エマ・シトロン氏は、子どもたちが見る「環境」悪夢は、世界中で何百万もの学生が主催する環境デモと関連があると推測している。17歳のスウェーデン人活動家グレタ・トゥーンベリさんに触発された若者たちは、政治指導者たちに対し、気候変動をくい止めるための緊急措置を求めてデモに参加している。
シトロン氏は、大人が今しなくてはならないことは、子どもを助け、支えることだと語る。
「青年期の子どもたちの描く未来は、希望に満ちて、かつバランスのとれたものでなければならない。子どもらの感じる不安が余りに大きいのであれば、専門家によるカウンセリングを受けさせなければいけない。」
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