調査結果を発表したのは、北京大学、中国科学院、上海パスツール研究所による合同チーム。チームは、この暫定調査結果は限られたデータに基づくものであり、ウイルスの変異・進化をより正確に理解するためには、幅広いデータを追跡調査する必要があると強調している。
環球時報の英字版「グローバルタイムズ」によると、1月初めの湖北省武漢での感染拡大につながった、進行性のあるウイルスはL-cov型。コウモリから検出され、コロナウイルスに遺伝子的に近く、危険性がより少ないウイルスはS-cov型。両方の型の出現時期は異なっており、S-cov型の後に、より強力なL-cov型が出現している。
研究チームによると、進行性のあるL-cov型は武漢で流行したが、1月初め以降は減少してきている。
専門家らによると、ウイルスは通常、さまざまな環境や宿主に適応するため変異種を生み出す。現在新型コロナウイルスの感染が世界的に急増していることから、さらに多くの変異種が発見される可能性がある。
中国の新型コロナウイルス
中国当局は12月末、武漢市で原因不明の肺炎が発生したと発表した。最初の患者たちは海鮮市場に出入りしていた。
専門家らは、暫定的に新型コロナウイルス2019-nCoVが疾患の原因と判断した。
新型コロナウイルスには2種類の型 中国研究チームが暫定的に発表
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