専門家らは、2020年2月11日までの期間での新型コロナウイルスCovid-19の7万超の発症ケースを調査した。その結果、0歳から10歳までと10歳から19歳までの年齢別カテゴリーでは、感染率は1%だった。
ニジニノヴゴロド州立大学の生物学・生物医学研究所のマリア・ヴェドゥノワ所長は、子どもと未成年者は実際に新型コロナウイルスからより保護されていると考えている。同所長は、年配者がリスク群となっていると強調する。
ヴェドゥノワ所長は、「人間の免疫システムは年齢とともに低下し、より感染症にかかりやすくなっていく。慢性疾患の存在がしばしばシステムを弱体させる原因となる」と語った。
ルムンバ民族友好大学付属「Hークリニック」感染症科のダニラ・コノフ主任によれば、新型コロナウイルスは母親から子どもに感染するおそれがあるが、それは非常に稀なケースだという。
コノフ主任は、「胎盤は母親の感染症から子どもを保護するユニークな器官。もし出産間近の女性が新型コロナウイルスを発症したなら、出産後すぐの赤ちゃんと母親との接触が感染の機会となるおそれがある」と指摘した。