環境保護団体はこの研究のために英国南西部沿岸で採集されたレゴ(LEGO)ブロック50個を提供した。ブロックはABS樹脂を材料としている。
プリマス大学のアンドリュー・ターナー氏はひび割れ、色素浸出、重量損失、機械的強度などの理化学的変化を研究した。
分析には蛍光X線分析法が使用された。この手法で上記変化の検出だけでなく、アンプルの年齢も特定することができた(製造で既に使用されていない特定要素の有無から)。
比較には1970年代および1980年代に製造され、海に浸かっていない同様のレゴブロックが使用された。
その結果、ターナー氏は摩耗度を特定し、サンプルと比較品が海洋環境で完全に劣化するまでどの程度「生き残る」ことができるかを予測した。同氏の計算では、その期間は材料組成に含まれる様々な添加物や外的作用に応じて、100年から1300年(!)という。
ターナー氏と同僚は、この研究がプラスティック廃棄物の正しい廃棄方法がいかに大事かを思い出すきっかけとなるよう期待している。
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