ボグダノフ教授によれば、セロトニンの前駆体が含まれる食品は気分に影響するという。この化合物は肯定的な感情に関連する。その前駆体(特にトリプトファン)は、バナナやチーズ、チョコレート、乳製品、七面鳥やうさぎの肉に見ることができる。これらの化合物はセロトニンの合成に利用されている。同教授は、朝鮮人参やレモンなどのような食品アダプトゲンに注目している。
ボグダノフ教授は、「一般的に、栄養のスペクトルは食品の素材やミネラル、ビタミンの量に相応し、野菜やフルーツはより多く、砂糖や砂糖製品のような菓子はより少なく、タンパク質を十分にとり、脂肪分を取り除くのが好ましく、植物性油への置き換え、たとえば、オリーブオイルや亜麻仁油、特別な場合はヒマワリ油を使用する。
神経システムの通常機能にとって有効な食品としては、オメガ3脂肪酸が豊富な、脂肪の多い海の魚や植物油、ナッツ類がある。そのほか、豊富なビタミンB群も重要で、これは肝臓やイネ科の穀類、さまざまな穀物に含まれ、特にソバの実に豊富に含まれる。さまざまな刺激物は除外するのが好ましく、これらは不安レベルを高めることになる。たとえば、コーヒーやとても濃いお茶などがこれに相当する。ミントやメリッサが含まれるハーブティーに切り替えることは好ましい。
タンパク質の摂取には脂肪分の少ない肉、うさぎ、七面鳥、鶏の胸肉が推奨される。さまざまな総合ビタミン剤を加えるのも可能。植物性の抗不安剤を考えるのであれば、オトギリソウが有効だ」と語った。