ウイルスの感染経路 感染を避けるにはどうすればいい?
新型コロナウイルスは体液中に存在する。ウイルスはヒトからヒトへ、COVID-19患者が話したり、咳あるいはくしゃみをした際に、鼻あるいは口から出た飛沫を経由して伝染する。飛沫はヒトの周りにあるモノや表面に付着するため、そのようなモノや表面に触れ、その後眼、鼻あるいは口に触れることで感染する場合もある。感染はCOVID-19患者が咳やくしゃみをした際の飛沫を吸収することで起こる可能性もあり、病人とは距離を保つことが大事だ。理想的な距離は2メートルとされている。できるだけ頻繁に石鹸を使って50秒以上の手洗いをし、手指消毒剤を用い、顔は触らないことがとても重要になる。
COVID-19の潜伏期間は?
潜伏期間とは、感染から病気の症状が現れるまでの期間。これまでの観察結果を見ると、COVID-19の潜伏期間は1日から14日、多くの場合5日前後のようだ。
COVID-19は季節性のものになるか
ゴレロフ教授は、COVID-19のようなパンデミックになったインフルエンザの中には、パンデミックが終わると季節性感染症になるものがあった。人類の大半がインフルエンザのように、この新型コロナウイルスに罹るのを待つ必要はあるだろうか。
「ウイルスがどれだけうまく変異するかによる。現在のウイルは安定している、つまりインフルエンザのような速いスピードで変異していない。これは一種の楽観性につながる。例えば、“兄弟”のSARS-1は1年半で終わった。空気・飛沫感染は完全にブロックすることが不可能だが、全人口の3分の1がこの新型コロナウイルスに罹れば、免疫となる自然層が形成される。感染拡大のスピードは遅くなるが、ただ今後はインフルエンザのように季節性の病気になる可能性は大きい。」
再感染のリスクは?
ゴレロフ教授は、病気になれば間違いなく免疫を獲得できるが、それは特殊なものと定義することができる、と指摘する。「感染後につくられる免疫は、罹った種類のウイルスに対してのみ。しかしウイルスは変異する。その変化が1-2%の場合は再度罹ることはない。ウイルスは、まだ罹ったことのないヒトを感染させる能力を得る。もしウイルスがSARS-1のように強い変異をするなら、再罹患もあり得るだろう。しかし現時点ではこれが確実に分かる人はいない。季節性インフルエンザでさえ、その年が終わってみて初めて結論が出せるのだから。」
同教授は、新型コロナウイルスが蔓延してまだ4ヶ月であり、疫学的周期が終わっていない。そのため結論を出すにはまだ早い、と注意を促した。
やってはいけないことは?
次のことは、COVID-19対策には「ならない」どころか害を及ぼす可能性がある:
- 喫煙
- 複数のマスクを一度につけること
- 予防目的の抗生物質
そのほか大事なのは、パニックや対人恐怖症にならないこと。むしろ逆にお互いに助け合わなければならない(例えば高齢者に食料を届けるなど)。
また、コロナウイルス関連情報の出所を確認すること、家族や友人に未確認の情報を広げないことが大変重要だ。