下院国防委員会の委員長は、ロシア英雄協会のウラジーミル・シャマノフ会長が毎年大祖国戦争(第2次世界大戦)の終結を祝って5月9日に実施されている戦勝パレードを今年は延期するよう、功労軍人らがプーチン大統領に要請した事実を確認したことを明らかにした。
今年、感染が拡大し、自主隔離体制が行われているにもかかわらず、ロシア大統領府報道官は4月11日、戦勝パレードは予定通り行われることを明らかにしていた。
シャマノフ会長はプーチン大統領への要請文の中で、戦勝パレードはロシア国民全体にとって大きな意味を持つものであり、記憶に残る、壮大なものであらねばならないとしながらも、今年はパレード実行すれば、市民の健康、安全を保証することは不可能と指摘している。
こうした状況を受けて功労軍人らは、戦勝パレードの期日を危険が去り、「平和と安全が訪れる」まで延期するよう、クレムリン側に要請した。
要請文には全ロシア戦争、勤労、軍事功労者社会団体の代表のウラジーミル・エピファノフ氏、全ロシア軍人功労者組織のヴィクトル・エルマコフ代表も署名している。
今年の戦勝記念日は戦後75周年という大きな節目にあたり、例年よりも大々的な祝賀が準備されてきた。各国の首相に贈られた招待状に日本の安倍首相は2月、式典への初参加の意向を伝えていたが、4月に入って、国内の感染拡大から参加を見送る可能性が日本政府の情報筋から漏れていた。
関連ニュース
ロシア功労軍人ら 戦勝記念パレードの延期をプーチン大統領に要請
© Sputnik / Savitskaya Kristina