今日、世界中のほぼ全ての医療の力がCOVID-19対応に集中しており、HIVや結核、コレラなどの他の感染症による死亡数が急増する恐れがある。WHO(世界保健機関)のマラリア・ポリオ撲滅といった使命も脅威に晒されている。
例えばスーダンの感染症対策プログラムは無期限に延期され、医師は全てCOVID-19の対応に追われている。それに加え、多くの患者が自宅隔離のため、他の病気の検査を受けることができず、医療ケアを受けられない状態にある。
コンゴでも同様に全ての医療体制がコロナウイルス対応に向けられている。その結果、医師は「はしか」の大流行を抑えることができず、6000人以上の命が奪われることとなった。
インドでは結核の新たな流行が始まる恐れがある。結核の診断はCOVID-19の蔓延が終わるまで後回しにされているからだ。ちなみに世界の結核患者の35%がインドに集中している。
コロナウイルスにより他の感染症対策が崩壊する恐れ
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