新型コロナウイルス

国内のコロナ状況は今も不安定=ロシア保健省

ロシア政府は外出制限を解除する方向で動いているものの、5月2日にロシア国内の新たな感染者は過去最多を記録。これを受けてロシア保健省広報とモスクワ市のソビャーニン市長は現状についてそれぞれコメントを発表した。
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5月2日は9600人以上の新たな感染者が確認され、また死者の合計は1200人を超えた。感染者数でロシアは世界7位となった。

ロシア首相 コロナウイルスに感染
これを受けロシア保健省は、依然として感染リスクは高く、自主隔離を厳しく守ることが重要であると強調した。

感染者が増えていることについて保健省広報は、自主隔離の違反が影響している可能性があるとコメントしている。

感染者数でロシアの他地域を大きく引き離しているモスクワ市だが、ソビャーニン市長は感染者の増加を受けて、市内通行許可証の発給は簡素化し、一方で市街の人を減らすための措置を厳格化する可能性もあるとした。

先日プーチン大統領は国民に向けて演説し、非労働期間を5月11日まで延長することを発表した。また政府に対してロックダウンの段階的解除計画および経済復興計画を作成するよう指示した。

ロシアのコロナウイルス状況

ロシアで新型コロナウイルス感染者が初めて確認されたのは1月31日で、中国籍2人だった。その後初期のコロナウイルス対策がとられた。湖北省とその中心地である武漢市からロシア国民を避難させ、ロシア到着後は14日間の隔離状態に置いた。その後、ロシア・中国間のビザなし渡航は停止となり、中国との航空・鉄道輸送も制限された。集団行事は中止され、文化・スポーツ施設は閉鎖、学校や大学では長期休暇が延長され、その後オンライン授業へと移行した。3月30日にはロシア全国で自主隔離体制となった。特別な用事がなければ自宅を出ることが禁止されている。例外は治安機関、医療、食品・医薬品供給、社会インフラの関係者。自主隔離の違反者は処罰の対象になる非常事態宣言はまだ発令されていない。

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