新型コロナウイルス

新型コロナ規制 140万人が結核で死亡する原因となるおそれ

新型コロナウイルスの感染予防としての規制措置が世界中で約140万人を死に至らしめるおそれがある。6日、「ガーディアン」紙がこの問題での研究結果を引用して報じた。
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同紙によれば、英国のインペリアル・カレッジ・ロンドンと米国のジョンズ・ホプキンズ大学が共同で実施した結核研究「Stop TB Partnership」で明らかとなった。新型コロナウイルスの感染者がもっとも多い国々の隔離規制の中で結核の診察と治療が行われ、そのデータにもとづき研究が進められた。

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全体的には、2020年から2025年の期間で630万人が結核を発症するおそれが指摘されている。結核による死亡者は140万人にのぼり、またこの地域での状況は5年から8年間で悪化することが予想される。

「Stop TB Partnership」の執行ディレクターであるルシア・ディシウ氏は、結核は数千年にわたり人類を悩ませ続けてきたと強調。また、新型コロナウイルスのワクチン開発に取り組む研究者らは、他の病気のことを忘れていると不満を語った。

ディシウ氏は、「私たちには結核のワクチンはなく、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)のワクチンもなく、マラリアや他の病気のワクチンもない。結核はもっとも古い(病気といえる)」と指摘した。

英紙「ガーディアン」は、結核は毎年150万人超の死亡原因となり、これは他のどの感染症よりも多い数だと強調した。しかし、成人用の結核のワクチンは今日でもなお開発されておらず、子供向けのワクチンしか存在しない。

この5年間、結核の発症数は一貫して低下しており、それは予防・治療の成果だと言える。また、5年前、世界各国の指導者らは2030年までに結核を撲滅させることを約束したと、ガーディアン紙は報じた。

また、以前、アメリカ疾病管理予防センターの専門家らは、新型コロナウイルスのパンデミックは、世界の他の感染症とのグローバルな対策に否定的な影響を与えるおそれがあると警告した。

新型コロナ規制 140万人が結核で死亡する原因となるおそれ

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