5月初旬、WHOは新型コロナウイルスのパンデミックの調査で中国政府からの招待を受けなかったことを明らかにした。
7日、北京で中国外務省の華春瑩報道官は記者団に対し、中国政府がWHOの新型コロナウイルス感染のパンデミックに関する調査を支援することを発表した。同報道官は、中国は常にWHOとの協力をオープンにしていると強調した。
しかし、華春瑩報道官は、ウイルスの起源は中国ではないことを証明するフランスやスウェーデン、米国での一連の出来事に注意を向けた。
華春瑩報道官は、研究者らですらパンデミックの起源について結論を得ていないのに、中国に対し捏造した非難を行った米国のマイク・ポンペオ国務長官を抗議。
華春瑩報道官は、ポンペオ国務長官は、新型コロナウイルスが武漢市の研究所から発生したとする具体的な証拠を示すことはできないが、それはこれらの証拠を改ざんするため時間が必要であるためだと語った。また、ポンペオ国務長官の発言は自己矛盾しているとも強調した。
この前日の6日、米国のドナルド・トランプ大統領は、新型コロナウイルスの危機は、パール・ハーバーへの攻撃や9・11テロよりも米国に深刻な状況を引き起こしたと語った。同大統領は、中国はウイルスを拡大させないあらゆる可能性を得ているとして批判。また、偏見からWHOについても改めて非難した。
これに対し華春瑩報道官は、新型コロナウイルスは現在人類の共通の敵であり、米国は中国を敵視するのではなく、ウイルスと対峙する同盟国とみるべきだと語った。同報道官はまた、中国はパンデミックとの闘いの最中、米国に多大な援助を実施したとも強調した。
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