米国ではすでに136万人が新型コロナウイルスに感染し、そのうち8万人以上の死亡が確認された。さらに失業手当の申請数は3300万件に達している。
こうした危機的状況を受けてペロシ議長はフェイスブック上でコメントを発表し、「我が国始まって以来、最大のカタストロフに直面している」と危機感をあらわにした。
野党・民主党は先に3兆ドル規模の追加支援策に関する法案を下院に提出しており、今月15日にも採決を行う見通し。ペロシ議長は「対策を取らなければ何より高い代償となる」として、経済対策を強化する必要性を主張している。
上院の共和党議員やホワイトハウスでは先に実施した2兆ドル規模の支援策から期間が経っていないことから、前回の支援策を上回る規模の対策が必要かどうかには判断する時間が必要として、矢継ぎ早に大規模な追加支援策を行うことに反対している。上院多数党院内総務を務める共和党のミッチ・マコーネル議員は「的を絞った」法案が必要との見方を示している。
米ワシントン大学保健指標評価研究所(IHME)は8月初旬までに新型コロナウイルス感染による国内の死者は14万7000人に達するとした。
米国では過去24時間の間に死亡した人の数は1803人に達し、依然として厳しい状況が続いているものの、ピークはすでに過ぎたとの見方が固まっている(ピークは4月16日で2229人)。8月上旬になると1日あたりの死者数は100人程度に収まる模様。
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