新型コロナウイルス

欧州委員会 EU各国に観光シーズン前に国境を開くよう提案

欧州委員会は欧州連合(EU)各国に対し、数十億ユーロ規模の観光産業を支援するため、夏の旅行シーズンに向けて安全に国境を開くよう呼びかけた。同委員会は予防措置の重要性も強調したが、各国は国境の開放を急いではいない。このことは欧州委員会上級委員の記者会見で明らかとなった。
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通常、EUの夏の観光シーズンは6月から8月で、この期間の収益は約1億5000万ユーロ(約174億円)にのぼる。しかし、今年は新型コロナウイルスのパンデミックを背景に、EU各国の人気の観光スポットを含め、世界中のホテル業界や運輸関連企業、観光業が危機に直面しているん。

欧州委員会の提案とは

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3月13日、ブリュッセルで欧州委員会のマルグレーテ・ベステアー副委員長と域内市場担当ティエリー・ブルトン欧州委員がEUの運輸および観光産業の支援戦略について記者会見を行った。

彼らは提起は行ったが、しかし、観光産業の支援のために十分な予防措置を取りながら国境を開放することをEU各国に求めることはしなかった。

欧州委員会の代表らは特にEU各国間での自由な移動の主要原則を強調し、この点を可能な限り遵守するよう呼びかけた。

同代表によれば、はじめにEU各国間および各国国内での旅行が優先的に支援されることになる。EU以外の旅行者はまだ待つことになる。

どのような予防措置が検討されているか

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欧州委員会は、飛行機の乗客のマスクの使用や搭乗手続きの簡略化、荷物のピックアップなどを含め、予防措置の重要性を強調した。また、社会的距離を旅客機や列車、他の交通機関で維持するよう呼びかけた。 

飛行機内で乗客同士が密着しないように隣の席を空けることは有効なのだろうか。欧州委員会はその必要はないとみている。

EU各国の国境開放の見通しは

 いくつかの国々は2段階で国境を開放することを決めている。まず5月15・16日から隣国との国境を部分的に開放し、次に6月15日からこれらの国々の国境は完全に開かれる。

都市のロックダウンの緩和を開始したドイツとスイスはこうした段階的な計画に沿って実行している。

新型コロナウイルスの感染が大きく広まったイタリアスペイン、フランスは、国境の開放には特に慎重だ。例えばスペインは入国者に2週間の自己隔離期間を設けることを決定した。

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