ラポラ氏によれば、アマゾンはウイルスの巨大な貯蔵庫であるという。現在、ブラジルやペルー、ベネゼエラ、エクアドルなどのラテンアメリカで進んでいるアマゾンの森林の大規模な消失は、野生動物から人間へ感染する病気の大流行を引き起こすおそれがあるという。
世界的なパンデミックを引き起こした新型コロナウイルスはこうしたウイルスの典型の1つと言える。このウイルスは、おそらく、コウモリまたはサンゼンコウから人間に感染したことが知られている。
ラポラ氏は、巨大な生物学的多様性をもつアマゾンは、新たなウイルス感染の最大の根源となる可能性があると警告する。同氏は、ラテンアメリカ各国の政府はただちに経済を目的としたアマゾンの開発原理を見直す必要があり、そうでなければ、世界は深刻な感染拡大の脅威に晒されると考える。
「私たちはリスクを負うべきでない」 エコロジストが次のパンデミックの原因を指摘
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