ドイツの母親たちが、子どもの世話に対して国に支払いを請求

ドイツの母親たちのグループが、新型コロナウイルスによる自宅での自己隔離期間中の子どもの世話に対して政府に支払いを請求することを決めた。「親は損失を計算している」という意味のハッシュタグ「#CoronaElternRechnenAb」のツイート件数は、数時間で数千件に達した。
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母親たちは、学校や幼稚園などが閉鎖されたため、自己隔離前よりもたくさんの「無給」の仕事をしなければならなくなったと訴えている。母親たちは投稿の中で、仕事に加えて子どもの世話もすることになったことに対して国がいくら支払うべきかを計算した。

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建築家のカトリン・ハルトマンさんはノルトライン=ヴェストファーレン州に住んでいる。ハルトマンさんは、学校の再開時期が未だにわからないことに憤慨している。ハルトマンさんはウェブ新聞Edition Fのインタビューで、学校と教師の役目を親が肩代わりすることになったことに対して国に請求すると語った。

ハルトマンさんは、当局はハルトマンさんのサービスを利用しているため、「企業の世界」がそうであるように、当局はサービスに対して支払わなければならないと考えている。

またブロガーのロナ・デューブさん、ソーニャ・レナートさん、パトリシア・カンマラータさんなど、数人の母親がハルトマンさんの例にならった。カンマラータさんによると、母親グループはこのような形で社会が母親たちの仕事をもっと高く評価することを望んでいるという。

​カンマラータさんは3月17日から5月15日までの期間で2万2296ユーロ(約258万円)を当局に対して請求している。ここには水道、電気、暖房の費用が含まれている。

ツイッターでは、親の義務に対する支払いを求める母親たちの投稿が激しい議論を巻き起こした。母親たちを支持するユーザーもいれば、母親が「自分の子どもの世話をしたがらない」ことに憤慨し、そこに「それに対して国が母親たちに支払わなければならない」重荷があることを指摘するユーザーたちもいる。

先に、スペインで新型コロナウイルスによる犠牲者の家族3000人が、新型コロナ対策への不満から政府を提訴した。

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