ロシアの研究者らが恐竜の脳を3Dで復元

サンクト・ペテルブルクの古生物学者らがはじめてアンキロサウルスの頭部の血管と脳の詳細な3Dバーチャルモデルを作製した。アンキロサウルスは草食恐竜で、頭蓋骨の一部がウズベキスタンで発見された。研究結果がBiological Communications誌に発表された。
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研究の報告者は、サンクト・ペテルブルク大学とロシア科学アカデミー研究所、米国スミソニアンの国立博物館の古生物学者ら。

発見されたわずか3つのアンキロサウルスの頭蓋骨の破片から、研究者らはロシアではじめて恐竜の脳を3Dで復元することに成功した。

作製されたモデルから研究者らは、恐竜は非常に発達した嗅覚を持ち、低周波音を聞き分けることができたことを明らかにした。また、恐竜の脳は現代人の3分の2程度の大きさで、またユニークな冷却機能を持っていた。

ロシアの研究者らが恐竜の脳を3Dで復元

研究者らによれば、脳の自己冷却機能は帽子のように太陽から恐竜を保護し、頭部に熱が溜まった際には血管が温かい血液を移動させ、最適な温度を維持した。

モデル化は、研究者らがこの恐竜のサイズがどのように発達し、変化したのかを明らかにするのに役立った。

アンキロサウルスは1億6000万年前に地上に現れ、6600年前に幕を閉じた恐竜時代の終わりまで生息していた。

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