露米の合同金星探査に関する会合、新型コロナの影響で延期 

露米の学者たちが合同金星探査について議論する会合は、新型コロナウイルスの影響で今年10月から来年2月に延期された。ロシア科学アカデミー宇宙研究所の主任研究員リュドミーラ・ザソワ氏が、通信社スプートニクに明らかにした。
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ザソワ氏は「次回の会合は2月に開催され、その前にオンライン会議が10月に行われる。対面式の会合は10月に開催されるはずだったがコロナウイルスの影響で延期された」と説明した。

露米の専門家からなるワーキンググループのコンセプトによると、金星探査機「ベネラ-D」は金星の大気、その表面、内部構造、および周囲のプラズマの総合的な調査を行う。ベネラ-Dの打ち上げは2027年から2029年に予定されている。

ザソワ氏によると、金星表面の物理的パラメーターは温度が約500度、気圧が約100気圧であるため、金星探査の実施は火星探査機の打ち上げよりも難しいという。同氏は「金星は大気密度が高いため、ほとんど水に入っているかのようだ。 着陸はより簡単だが、作業はより難しい」と述べた。

ソ連時代には金星着陸に計10回成功している。

露米の新たな金星探査機「ベネラ-D」では、ソ連の金星探査計画「ベネラ」「ベガ」で使用されたソ連の着陸機の基本構造が用いられる。

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