論文では、過去の経済危機後に見られたCO2排出量の増加が分析されている。1973年のオイルショック、1991年のソ連崩壊、2008-2009年の世界金融危機(リーマンショック)なども含まれている。
この研究調査により、経済回復戦略を立てる際に気候への影響を考慮しない場合、2億3000万ギガトンのCO2が大気に排出されることが明らかになった。その場合、2050年までに大気中のCO2濃度は極めて高くなる可能性がある。
カリフォルニア大のダビッド・ビクター教授は「経済回復には多くの機会があり、CO2排出量の削減を可能にするものもある。政府は長期的な環境への影響を最小に抑え、一方で迅速に雇用と所得を守る施策を見つけなければならない」とコメントした。
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あまりに急激な経済回復は環境に悪影響 CO2排出量2億3000万ギガトン
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