書籍はすでに米通信販売サイト「アマゾン」で事前注文が可能となっているが、先にトランプ大統領は姪のメリーさんには守秘義務があるとして、大統領についての本を執筆する権利はないと発言していた。
ニューヨークタイムズ紙によると、大統領の弟、ロバートさんは同著の出版はメリーさんが署名した守秘義務契約に違反しているとして、ニューヨーク裁判所に出版停止の請求を行ったという。
一方、メリーさんの弁護士はこれに対し、書籍の中では「世論にとって非常に重要な問題が検討」されており、人々が「真実を知る」ことを望まないために大統領側が訴訟を起こそうとしているとの見解を示している。
弁護士は「憲法修正第1条(表現の自由について定めた条項:スプートニク編集部)をこれほど露骨に踏みにじる行為を裁判所が看過するはずがない」とコメントしている。
メリー・トランプさんは書籍の中で「ドナルド・トランプの本性と、彼を育てた家族の毒々しさを暴いた」と読者に伝えている。メリーさんによれば、いかにして叔父のドナルド・トランプが「世界の保険制度、経済的安全保障、社会体制にとって脅威をもたらす人物」へと変容していったか、トランプ・ファミリーの暗黒史に同著でもって光を当てたという。
先に米司法省はジョン・ボルトン元大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が執筆した回想録に多数の機密情報が含まれているとして、書籍の販売停止を裁判所に求めていた。
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