引き取り手のない原油を積んだ輸送タンカー 海上で大量に停留

引き取り手のない原油を満載したベネズエラの輸送タンカーが世界中の海上で数ヶ月にわたり停留している。これは多くの世界的原油メーカーが米国の制裁を受けることを危惧していることに起因する。
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ベネズエラの国営原油企業PDVSAの資料と船舶追跡データ、情報筋を引用し、ロイター通信が報じた

カリフォルニア沖に約30隻の石油タンカー
海上には少なくとも16隻が停留している。こうした船舶の積載原油量は1800万トンに達し、これはベネゼエラが2ヵ月で生産する原油量に相当する。船舶の何隻かはすでに半年以上にわたり停留している。これらの船は何度か港湾に寄港したが、結局、原油取引には至らなかった。

その原因は世界的な原油精製企業が米国の規制を回避しようとしていることにある。米国政府は制裁を強化することで、ベネズエラからの原材料の輸出を停止し、ニコラス・マドゥロ大統領政権の主要な収入源を奪っている。2020年6月、米国は、PDVSA社の原油の取引と輸送での役割の上から、100を超える船舶と輸送会社をブラックリストに掲載した。

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