J.D. パワーは、使用開始日から90日間に購入者が発見した欠陥や故障の数を調べた。
イーロン・マスク氏率いるテスラ社の電気自動車が同調査の対象になるのは初めて。
全モデルの欠陥数の平均は100台あたり166件だったが、テスラ車は250件だった。アウトサイダーのランドローバー(228件)、アウディ(225件)、ボルボ(210)の欠陥数さえも大きく上回った。
欠陥数が最も少なかったのは米ダッジと韓国の起亜自動車で136件だった。次にシボレーとラムが少なく、141件だった。またジェネシス、三菱、ビュイック、GMC、フォルクスワーゲン、ヒュンダイ、ジープ、レクサス、日産、キャデラックが平均を上回った。
報告書によると、テスラに対するクレームのほとんどは塗装やきしみ、パーツがしっかり合っていないなど外観的なもので、安全性を脅かすものではなかった。
また通常であればJ.D. パワーは50州で調査を実施するはずだが、15州でクライアントへの調査が禁止されたため、アナリストらはテスラの結果を正式なものとみなしていない。
調査の対象となったテスラ車の所有者1250人のうちの大部分がエントリーモデル「モデル3」に乗っていた。
2019年9月、米カリフォルニア州フリーモントで容疑者を追跡していたテスラ社の電気自動車パトカーが、電池切れで追跡を断念した。警察官はこれを悟り、通常のパトカーのエンジンを入れることにした。
2019年1月、自動運転モードで走行していたテスラ車が、ロシアのプロモボット社の広告ロボットをはねた。
また昨年4月に起きたテスラのクロスオーバー車「モデルX」がかかわる事故はさらに深刻で、死者が出た。「モデルX」の運転手がオートパイロットを作動してハンドルから手を放してから数分後、自動車は車線を逸脱し、分離帯に衝突した。自動車は炎上し、当時38歳だった運転手はその場で死亡した。
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