ロシア北部ノリリスク 工場からツンドラ地帯に廃棄物流出

ロシア北部のノリリスク市で、非鉄金属生産企業「ノリリスク・ニッケル(ノルニッケル)」社工場からツンドラ(永久凍土)地帯に廃棄物が流出した。非常事態省クラスノヤルスク地方局が発表した。
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流出事故はモスクワ時間6時30分に発生。非常事態省によると、ノリリスクのタルナフ濃縮プラントからツンドラ地帯へ違法移送していた廃棄物が途中で流出。近隣のハラエラフ川に廃棄物が流入する危険性があるという。

メディアによると、ツンドラ地帯には重金属や硫酸、界面活性剤による汚染水がポンプで排出されているという。

貯水池から森林への違法な排水はクラスノヤルスク地方およびハカシア共和国の捜査委員会でも確認された。現在、事故現場では調査が行われている。

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「ノルニッケル」社では、排水は停止され、廃棄物流出の危険はないとしている。

今回は目撃者が警察、非常事態省、ロシア自然利用分野監督庁、検察に排水を通報。

ロシア自然利用分野監督庁ノリリスク担当部署のマリア・リャビニナ広報担当は現場の動画を公開した。

これより前、ノリリスクの「ノルニッケル」社の第3火力発電所ではディーゼル燃料タンクの流出事故が起きていた。計20,000立方メートルのディーゼル燃料が流出、事故による被害者はいなかった。

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