ヤン医師は、ウイルスの危険性について中国政府が真実を隠蔽していると語り、テレビ局のインタビューで自分の命を案じていると述べた。13日、ビル・ハマー氏が司会を務める番組で同医師は以下のようにコメントした。「私は、彼ら『中国政府』が密告者と連絡を取っていることを知っています」。「『彼らが望んでいる』のは、中国で起こっている新型コロナウイルスや他の出来事について真実を明らかにしたいと思う人たちが沈黙することです」。
例としてヤン医師は2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)のパンデミックについて説明した。彼女によれば、当時、状況隠蔽の証拠を発見し、暴露を行った彼女の同僚らの研究室は、政府によって閉鎖されたのだという。
ヤン医師は、「私は、米国の人たちにこのことがどれほど恐ろしいことなのか理解してほしいのです。これはみなさんが知っていることとは違う、まったく別の話なのです。私たちは、真実を知り、実際になにが行ったのか、その証拠を手に入れる必要があります。そのことがこのパンデミックを抑える上で要となるのです。私たちにはそれほど多くの時間がありません」と強調した。
ヤン医師によれば、中国政府はすでに12月には、40人以上の国民が新型コロナウイルスに感染したこと、その際、人から人へ感染が広がることを知っていたという。5月には、諜報機関ファイブ・アイズが作成した捜査ファイルからオーストラリア紙に情報が流れている。そこでは、中国政府は、「12月のはじめから人から人へウイルスが感染することが証明されていた」にも関わらず、1月20日まで人々の間でウイルスが拡大するおそれがあることを否定していたと指摘がされていた。
さらに1月14日、世界保健機関(WHO)は、新型コロナウイルスの人から人への感染を示す明確な証拠は存在しないと発表した。