インドネシア科学研究所(LIPI)の研究者たちが、学術誌ZooKeysで発表した。
この生物はBathynomus(オオグソクムシ)属に属している。一部のマスコミは、この生物の頭が『スター・ウォーズ』のダース・ベイダーのヘルメットに似ていると指摘している。
一方、このBathynomus giganteus(ダイオウグソクムシ)種の新種は、正式に「Bathynomus raksasa」と名付けられた。
研究者らはBathynomus raksasaについて、重要な科学上の成果だと述べている。その大きさと発見された生態系の点で印象的な種だという。
Bathynomus raksasaの雄は体長が36 センチ以上、雌は約30センチに達する。
この「海のゴキブリ」は、深海に生息している。研究者らは957メートルから1259メートルの深さでサンプルを採取した。同種の生き物はスカベンジャー(腐食動物)として知られており、海底に沈んだ魚などの死骸を食べる。また、ゆっくり泳ぐ魚を獲物にすることもある。
科学界では新種の生物が著名人、文学者、さらには歌にちなんで名付けられることがよくある。最近発見されたハエは米国の音楽家、レディ・ガガにちなんで名づけられた。新種として認められた世界最小のカブトムシは、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんにちなんで命名された。また新種のノミは、トールキンの小説『指輪物語』の登場人物、フロド・バギンズにちなんで名付けられた。