安倍首相、コロナ収束後のプーチン大統領との会談実現に意欲

安倍首相は21日、日本維新の会の鈴木宗男衆院議員と首相官邸で会談した。ロシアとの領土交渉をめぐり、首相は「新型コロナウイルス感染を早く収束させ、次の首脳会談を考えたい」と述べた。時事通信が報じている。
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昨年9月のロシア極東ウラジオストク以来、日露首脳会談は行われていない。安倍首相は「日露関係をしっかりとしたものにしたい。領土問題を解決して平和条約締結に向けて全力を尽くしたい」と強調した。

北方領土の帰属問題

露日は20世紀中頃から、第二次世界大戦の結果を受け、平和条約の締結に向けて断続的な協議を行ってきた。平和条約締結の主な障害となったのは、クリル諸島南部の帰属に関する問題だった。1945年にクリル諸島全体がソ連に含まれたが、日本側はイトゥルプ(択捉)、クナシル(国後)、シコタン(色丹)、そして現在は無人の島々(歯舞群島)の帰属に異議を唱えている。ロシア外務省は、これらに対するロシアの主権はしかるべき国際法的手続きを有しており、疑いがないことを繰り返し強調している。

先日、ロシア外務省ザハロワ報道官は露日交渉について、その目的は平和条約を超えた基本文書にあり、境界や国境画定は平和条約に関する日本政府との交渉とは関係がないと発言した。

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