寺院で牛を飼育するMuniandirajaさんは、このコロナ禍の影響で厳しい経済的困難に直面。そのうちの1頭を手放すことを余儀なくされた。
動画に映るのは、売られていく仲間を取り戻すべく、トラックを止めようとする雄牛の姿。この後、1キロほど追いかけていったという。
この動画はSNSに投稿されるとたちまち拡散され、大反響を呼び起こした。しかし、ただバイラル動画になっただけでは終わらなかった。
これに感銘を受けたというタミル・ナードゥ州の副州長の息子のO.P. Pradeepさんが、なんと買い手から牛を買いたいと申し出たのだ。こうして新たにO.P. Pradeepさんに買われた1頭と残された1頭は、奇跡の再会を果たした。
世界中を席巻し人々に混乱を招いた新型コロナウイルスだが、2頭の絆までは引き裂くことはできなかった。とってもハートフルな物語だ。