米下院 「ノルドストリーム2」の追加制裁案を可決

米下院は2021年国防予算案の採決を行い、賛成295票、反対125票で予算案を承認した。承認された予算案の中には欧州に建設中の海底ガスパイプライン「ノルドストリーム2」に対する追加制裁案が含まれている。
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米政府はすでに「ノルドストリーム2」に制裁を科しており、パイプ敷設に関わる企業、および事業に参加する保険会社が制裁対象となっている。

今回の追加制裁法案はすでに導入済みの制裁をさらに強化する内容のもの。制裁対象はパイプ敷設船の販売、貸出、提供に関与する企業に加え、パイプ敷設船の保険、および改修サービスに関わる企業にも拡大している。

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「ノルドストリーム2」

「ノルドストリーム2」プロジェクトはバルト海底を経由してロシア沿岸部とドイツを結ぶガスパイプライン。プロジェクト参加者は主に欧州企業。計画では2019年内に建設完了予定。

本プロジェクト実施に反対を表明しているのは一連の欧州諸国と、自国天然ガスを欧州に推し進めたい米国。

ロシア側はこれまで何度も「ノルドストリーム2」はあくまでも商業的および競争に基づいたプロジェクトであると説明、またウクライナ経由の欧州へのロシア産ガス輸送の停止を意味するものではないと示してきた。

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