米国、中国から届いた謎の小包について説明

米農務省(USDA)は、同国の複数の州の住民に届いた中国から発送された植物の種が入った小包について、命に危険を及ぼすものではないと発表した。一方で当局は、詐欺の可能性があるとし、種を植えないよう警告した。ビジネスや技術ニュースのウェブサイトBusiness Insider(ビジネスインサイダー)が報じた。
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米国、日本、カナダ、英国の数百人の住民が、中国から発送された謎の小包を受け取った。

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小包のラベルには宝石などが入っていると書かれていたが、実際のところ中には種が入っていた。なお、受取人たちは注文していないという。

当初、米国の複数の州当局は種について、有害な植物の可能性があると考えたが、種は人間にとって安全であることがわかった。

USDAの報道官は、ネットショップの売り手が偽の買い手に小包を送ることで評価を上げるという一般的な詐欺の可能性があると指摘した。

偽の買い手がネットショップで注文し、中国国外のランダムな住所を指定して配達した可能性があるという。

売り手がその住所に非常に安価な品物(例えば、種)を送ると、中国の郵便当局は配達を記録する。そして「注文」が実際に存在する宛先に到着すると、偽の購入者が店のウェブサイトに商品が無事に届いたことを書き込み、肯定的なレビューを残すという仕組みだという。

中国の郵便当局は、米当局に協力する用意があることを表明し、差出人を明らかにするために小包を送り返すよう求めた。

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