英国が最後の炭鉱を閉鎖、ロシアとアメリカからの石炭輸入へ

英国で200年にわたって稼働してきた最後のブラッドレーマイン型の露天掘炭鉱は、拡大計画の破綻を受け、閉鎖されることになった。スカイ・ニュースが伝えた。
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英国は5年前に最後の坑内掘炭鉱であるケリングリー炭鉱を閉鎖し、その後は露天掘炭鉱からの採掘だけが行われてきたが、それも終焉を迎えることになる。

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2022年10月に閉鎖されるのは、スコットランドとウェールズで稼働を続けていた小規模の露天掘炭鉱の最後の1つとなっていたブラッドレーマイン型の採石場。英国の石炭の需要は年間およそ800万トンであるが、近年の炭鉱からの生産量はわずか年間15万トンとなっている。スカイ・ニュースによれば、今後、英国は不足分をロシアとアメリカから輸入する計画だと伝えている。

今回の決定を受けて、英国の炭鉱労働者らは不満を表しているが、英国では環境保護団体が石炭採掘に抗議の声をあげ、再生可能エネルギーへの移行を求めている。炭鉱では採掘の採算性を高めるため、生産量の増大を計画していたが、環境保護団体からの圧力によって、この計画は破綻した。

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