世界ジュニア選手権・銀メダル、グランプリシリーズ・ファイナ・銀メダル、世界ジュニア選手権銀メダリストで先日引退宣言を出したばかりのフィギュアのマリヤ・ソツコワ氏は、この決定は最も正しいものとの考えを示している。
「エテリ・トゥトベリーゼ氏はメドベージェワを幼少期から育ててきています。彼女のことを誰よりも一番よく知ってる。まさしくこれがエフゲニアの復帰の決意に影響したはずです。オーサー氏も素晴らしいスペシャリストですが、コロナウイルスによる世界情勢がこうですから、どうやっても彼女のトレーニングに直に加わることができません。スカイプでコーチと練習するというのは選手にとっては非常にきついです。」
マリア・ソツコワ氏は、コンビを壊すような軋轢を経て、こうした容易ではない状況でコーチと選手が最初から共にやりなおそうと心の強さを発揮したことは本当に価値ある、重要なことだったと語っている。
フィギュア・コーチのインナ・ゴンチャレンコ氏もまた、メドベージェワのトゥトベリーゼ・チーム復帰を非常に高く評価している。
「ここ最近のエフゲニアの様子はみんな知っていますし、これを私たちは心配しています。ですから彼女がトゥトベリーゼ氏の元に戻ったのは極めて賢い選択でした。フィギュア選手として、経験豊富なスポーツマンとして、なぜ自分の成長が止まったかは彼女自身がよく理解しています。コーチを替える時は注意を散漫を招く、激しい、ほぼ役に立たない感情に襲われるもので、これがスポーツを上回ってしまいます。しかるべき分析を経ずに大事なことを決めれば、何が重要なことを失います。
彼女は冷静な状況判断ができ、自分にとって唯一の正しい判断を下すことができたようです。
ですからエテリ・トゥトベリーゼ氏が効果的に彼女を助け、また元のエフゲニア・メドベージェワの姿を私たちが目にすることができるように、新たなテクニックを身に着け、それをシーズン開始から成功させることができるよう心から願っています。」
メドベージェワはオーサー氏に対し、理解と協力に感謝を表し、長い別離を経て、すでにトゥトベリーゼ・コーチと最初の合同トレーニングを行った。
メドベージェワはオーサー氏との協力関係の開始を考えたのは、選手として長く滑り続けたいからだと理由づけていた。だが今は、その目的のためには、彼女は再び自分の源流であるスポーツ施設「フルスターリヌィ」に、トゥトベリーゼ氏の元に立ち戻る必要がある。このふたりが再びフィギュアファンたちをあっと言わせる偉業をやり遂げてくれることを期待したい。