中国はトランプ大統領との貿易戦争で勝利に向かっている=米国のアナリスト

通信社ブルームバーグの主要なアナリスト、アンドリュー・ブラウン氏は、中国はトランプ米大統領の裏をかき、米国がけしかけた貿易戦争で一歩ずつ勝利に向かっていると考えている。
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ブラウン氏によると、トランプ大統領は政権を握って以来、中国との経済対立で一度も優位に立つことができなかった。結果、中国の対米貿易黒字は減少しなかっただけでなく約25%増加し、3000億ドル(31兆3700億円)を超えた。

中国と米国が完全に分離する日は来るのか?
また2020第2四半期の中国の国内総生産(GDP)は前年同時比3.2%増加、米国のGDPは前期比年率換算で32.9%減少した。ブラウン氏は、両国の通貨の動きも異なっており、人民元は8週連続で値上がりしているが、ドルは最近弱くなったと指摘している。

中国は新型コロナウイルスの流行に伴う措置による世界市場の部分的な閉鎖を利用することができたうえ、世界市場に占める自国の割合も拡大した。ブラウン氏は、中国はトンネルボーリングマシン、油圧バルブや油圧ポンプなどの複雑なハイテク機器の供給を増やし始め、かつてドイツのメーカーが支配していたニッチを徐々に占めるようになっていると指摘している。

ブラウン氏は中国について、次第に自立した国になりつつあり、トランプ大統領が全力を尽くしているもの米国への依存度はますます低くなっているとの見方を示している。

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