NATO ナゴルノ・カラバフの戦闘停止を呼びかけ

NATO(北大西洋条約機構)はナゴルノ・カラバフ紛争地域で一般市民が死亡していることに憂慮を示し、戦闘を停止し、交渉を行うよう呼び掛けている。10月5日NATOストルテンベルグ事務総長はこうした声明を表した。
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ストルテンベルグ事務総長は、ナゴルノ・カラバフ紛争はエネルギーをはじめとするあらゆる方向性にリスクをもたらすことに注意を喚起し、紛争をNATO加盟国を含むあらゆる地域に危険な情勢と定義した。

衝突が続く南コーカサス情勢 アゼルバイジャン軍の犠牲者が3000人超
ストルテンベルグ事務総長は現在、実務訪問でトルコの首都アンカラに滞在中。すでに同国のメヴリュット・チャヴシュオール外相との会談を終了しており、エルドアン大統領との会談も行われる見込み。

これより前、欧州安全保障協力機構(OSCE)ミンスクグループ共同議長国である露米仏の各首脳はナゴルノ・カラバフにおける即時停戦を呼びかけた。この呼びかけにメルケル独首相も参加。プーチン露大統領、トランプ米大統領、マクロン仏大統領は犠牲者・負傷者の家族に哀悼の意を表した。首脳らはアルメニアとアゼルバイジャンに対し、無条件の交渉再開を求めている。


ナゴルノ・カラバフ紛争

紛争はナゴルノ・カラバフ自治州がアゼルバイジャン・ソビエト社会主義共和国からの離脱を宣言した1988年2月に始まった。1992年から1994年の武力衝突でアゼルバイジャンはナゴルノ・カラバフ及び隣接する7つの地域の支配権を失った。

アゼルバイジャンは領土保全を主張しているが、未承認国家ナゴルノ・カラバフは交渉当事者ではないためアルメニアがナゴルノ・カラバフの利益を擁護している。

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