神経学者が解説 脳発作が疑われた場合の判断の仕方

モスクワ州健康保険局の神経学者で医科学博士のリナト・ボグダノフ氏は、ロシアの週刊紙「論拠と事実」との会談で、脳の発作はなによりも運動と会話の障害として現われるが、他にも分かりにくい症状があるのだと強調した。
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同博士は、患者らは、手足が動かないことや話ができなくなることで驚き、脳の発作を自覚すると指摘する。また、ボグダノフ博士は、脳の領域における機能停止の特徴として、すべての症状は突然かまたは目覚めた後に発生するという点を強調した。

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他にも同博士は、脳の発作が発生した場合、その人には皮膚感覚の変化や突然の視覚障害が発生する点を指摘した。

このほか、めまいや ふらつきが発生する可能性もあり、こうした症状は継続し、姿勢を変えても治まることがない。また、記憶障害がおこるおそれもある。

ボグダノフ博士は、発作の症状が急速に治まった場合、小さな虚血性の発作を特別に注意する必要があると強調する。

このことは、その人の脳の血流の問題が解決したことを意味するのではなく、直ちに医療機関を受診させる必要があることを示している。

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同博士は、発作の際に「治療の境目」となるのは時間であって、医師の治療がもっとも効果的となるのは4、5時間内であると指摘する。この時間内では脳を損傷から救うことが可能となる。

しかし、脳発作の兆候が、その人自身や周りの人たちがすべて治まった、またはなにもなかったと思うような非常に小さなものの場合、次のような簡単なテストを行うことが必要だという。まず、その人に笑ってみせるようお願いする。ゆがんだ笑顔は脳発作の兆候となる。また、腕を上げるまたは前に伸ばす。発作のある人は片手しか動かない。このほか、簡単なフレーズを繰り返させることも重要で、発作の際には会話が遅くなり、単語を覚えることができなくなる。また、舌を出せるかどうかも重要で、その人の舌が上がらない、または呂律が回らない場合には脳の発作が生じている。

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