専門家が表明 資源をめぐる激しい闘いを避けることはできない

新型コロナウイルスのパンデミックは宇宙をひっくり返しはしなかったが、古い社会秩序にけりをつけた。世界経済では資源の余剰が欠損へと転化し、それに対する闘いの激化は避けることができない。国際討論クラブ「ヴァルダイ」の新しいレポート「多様な世界のユートピア:歴史はどう続いていくか」の中で、こうした点について報告がされた。
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レポートの起草者によれば、新型コロナウイルスのパンデミックは新たに否定的なトレンドを作ることはなかったが、しかし、以前から始まっていた今日の世界の体制の崩壊のプロセスを誘発したという。専門家らは、当初の衝撃から抜け出すにつれ、変化は急激ではないが、しかし、深刻に長期化し、人々の生活を変えていくことが明らかとなったと強調する。

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また専門家らは、新しい世界の仕組みの基本的特徴は独占ではなく、発展モデルを競争ととらえ、強国一国による支配でなく、さまざまな勢力の闘いであると見ている。未来社会の柔軟な仕組みの構造は、利害関係で連携を生んでいくよう動く。

レポートでは、「機関を介さず国際システムがうまく機能するには理想的な国家統制 があり、独自の許容限度の理解があるかにかかっている。これがヴァルダイクラブのレポートの基本的な仮説だ」と強調する。

レポートでは、現在、国際情勢における改革は、たとえば、国家や国家グループといった具体的な主導者を得ていない。それどころか、その原因は構造的な性格にある。専門家の意見によれば、慣れ親しんだ生活スタイルを変えることは悲劇ではなく、生活様式を刷新し、これまで蓄積された負担を取り除くことは可能であり、それによって世界的な機関は機能することを止めるのだという。

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またレポートは、「予想されるシナリオがどうであれ、パンデミック後に世界経済が発展することは考えられず、資源の余剰は欠損に転換する。(略)そして資源をめぐる激しい闘いは避けられない」と指摘する。

専門家らは、世界的な舞台には「新しいリーダー世代が現れ」、そして総体的には、新しい世代は現在と未来についての自分たちの考えを持っていると見ている。

報告の起草者らは、「そして彼らのビジョンはリベラルな政治と経済のシステムに対する理解や社会主義的観点での再生とは異なる」と考えている。

レポートは10月13日に発表された。この国際討論会にはロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が出席したのをはじめ、シカゴ大学やケンブリッジ大学、カリフォルニア大学の教授らを含め、一連の著名な研究者らが参加した。2004年以来、毎年、国際討論クラブ「ヴァルダイ」にはロシアの内外政策の研究に取り組む著名な専門家らが参加している。

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