アルメニアが紛争解決に向けた協力をロシアに要請

南コーカサスの未承認国家「ナゴルノ・カラバフ共和国」にトルコとアゼルバイジャンが戦闘行為を継続している状況を踏まえ、アルメニア政府は攻撃の停止に向けてロシア側が具体的な対策を講じることに期待している。アルメニアのニコル・パシニャン首相が仏紙リベラリオンの取材に応じた中で発言した。
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取材の中でパシニャン首相は、ロシアがアルメニアの戦略的パートナーであり、また欧州安全保障協力機構(OSCE)ミンスク・グループの共同議長国であることを理由に、「この地域でトルコとアゼルバイジャンが進める攻撃の阻止に向けて、よりプラクティカルで具体的な対策を講じる」ことに期待している。

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未承認国家「ナゴルノ・カラバフ共和国」とアゼルバイジャンの境界ラインでは16日にも激しい戦闘が発生した。ナゴルノ・カラバフ共和国に加えられた砲撃では民間人の間でも多数の負傷者が確認されている。

また、ナゴルノ・カラバフ共和国を支援するアルメニア軍はアゼルバイジャン軍の無人機を自国の領空内で確認し、あわせて2機を撃墜した。この点について、アゼルバイジャン軍はアルメニア軍による情報操作としている。

これに対し、アゼルバイジャン軍側は首都バクーに次ぐ国内第2の主要都市ギャンジャがミサイル攻撃を受けたと発表した。アゼルバイジャン軍はアルメニア軍が自国内からスカッドミサイル(R-17)を発射したとしている。

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アゼルバイジャンのヒクメト・ガジエフ大統領補佐官によると、このミサイル攻撃でギャンジャでは民間人が少なくとも12人死亡したほか、40人以上が負傷している。この攻撃についてアルメニア軍は関与を否定している。

9月27日にナゴルノ・カラバフの境界ラインで戦闘が始まった。アルメニアとアゼルバイジャンは戦闘開始で互いに非難し合い、ナゴルノ・カラバフでは、首都ステパナケルトを含め、未承認の共和国の平和的な居住地域の砲撃が報じられている。アルメニアとアゼルバイジャンは9日、ロシア外務省の迎賓館で10時間以上にわたって協議を行い、10月10日正午から停戦することで合意した。ただし、その後もアゼルバイジャンとナゴルノ・カラバフ共和国の境界ラインでは戦闘が発生している。

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