ジュリアス・シーザー暗殺記念金貨 3億6300万円で落札 英オークション

英国のオークションで、ジュリアス・シーザー(ガイウス・ユリウス・カエサル)暗殺を記念してマルクス・ユニウス・ブルータス(ブルトゥス)が発行した金貨が270万ポンド(約3億6300万円)で落札された。オークション主催の貨幣専門企業「Roma Numismatics」が発表した。
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金貨はシーザー暗殺2年後の紀元前42年に発行されたもので、表にはブルータスの横顔が描かれている。ブルータスの顔の周りにはBRVT IMP「ブルータス皇帝」とL PLAET CEST「ルキウス・プラエトル・ツェスチアヌス:古代ローマ造幣局長」の刻印がある。裏面には2本の短剣、そして古代ローマ人が自由の女神を連想するフリジア帽(ピレウス帽)。フリジア帽はまた、古代ローマでは自由を与えられた奴隷が着用するものでもあった。裏面の下部部分にはEID MAR「3月イデス=3月15日(シーザー暗殺日)」と刻まれている。

オークション広報関係者によると、世界では「3月イデス」刻印のある銀貨88枚と金貨3枚の存在が知られており、金貨3枚のうち2枚は現在、大英博物館とドイツ連邦銀行に保管されている。

ジュリアス・シーザーの暗殺は紀元前44年3月15日に発生。ローマの共和制を維持しようとするガイウス・カシウス・ロンギヌスやブルータスを中心とした、元老院議員らの陰謀によるものだった。

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