ワシントン大学医学部およびセントルイス・ワシントン大学の研究者らが、マウスを使った実験で、脂質を多く摂取するダイエットまたはケトジェニックダイエットが心臓負担を十分に予防することを明らかにした。
心臓が代謝エネルギーを正常に受け取るには、細胞のミトコンドリアにピルビン酸塩が適時に供給される必要がある。こうした供給はピルビン酸共輸送体によって行われる。研究者らは、心不全の際に、人とマウスでピルビン酸共輸送体の発現が低下し、心機能に障害が発生していることを明らかにした。
心機能の著しい改善を研究者らはピルビン酸共輸送体の発現不足が生じたマウスで確認したが、そのマウスには脂質を多く摂り、ケトースの制限のために必要な量の炭水化物を摂取するダイエットが行われていた。
プレスリリースでは、脂質を多く摂取し、炭水化物を抑えたダイエットは、心不全の際の食事療法となる可能性があると指摘する。
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