パンデミック以前は、こうした手足の腫瘍は凍傷の結果と考えられていた。しかし、新型コロナウイルスの感染者数が増加する中、暖かい時期にたくさんの人々がこうした症状を訴え、医師らを混乱させた。
研究者らは、新型コロナウイルス感染者1万2000人の手足の指にこうした塊を確認した。医師らは感染症による皮膚の症状の画像を提供するよう患者らに要請した。
症状について尋ねられた患者らは、赤紫色の小さな塊は痛みを発するが、しかし通常はむず痒いことはないと述べた。発疹が発生すると、皮膚の表面が「剥けて」くるという。
医師らは、こうした表皮の炎症と新型コロナウイルスの関連性を、「コロナウイルスの指」の子どもの皮膚を検査することで解明した。子どもたちは新型コロナウイルスの検査で陰性だったにも関わらず、ウイルスが内皮細胞や汗腺で確認された。
専門家の1人であるニノ・ヘスス氏は、「内皮の炎症は、こうした疾患を引き起こす重要なメカニズムの可能性がある」と強調する。
国際皮膚科学会連盟と米国皮膚科学アカデミーは、患者の「コロナウイルスの指」は15日間継続する可能性があり、時には130~150日間に及ぶと発表した。
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