ファラー報道部長は、大統領はホワイトハウスの東棟で、高位補佐官や家族と共に投票結果を見ることになると述べた。
ホワイトハウスの東棟は大統領の居住空間がある場所で、西棟に執務室がある。大統領としての執務と共和党議員としての活動を区別せず、ホワイトハウスで選挙運動を行っていると非難されるトランプ大統領にとって、ホワイトハウス内に、居住のための空間と執務のための空間が分かれていることは重要なこととされている。
一方、バイデン候補はデラウェア州、ウィルミントンの自宅で、家族とともに、投票の経過と開票結果を見守っている。
CNNテレビは、勝利すれば最高齢の米国大統領となる77歳の政治家にとって、今日という日はノスタルジックな思い出に満ちたものとなったと伝えた。
バイデン氏は、3日朝、デラウェア州で、前妻や娘、長男のボー・バイデン氏などが埋葬されている教会を訪れた。その後、生まれ育ったペンシルベニア州スクラントンを訪ね、生家のリビングの壁に、「神の恵みを受けて、このハウス(家)からホワイトハウスへ」と書き記したあと、地元デラウェアに戻っている。
米国の大統領選挙は11月3日に実施される。期日前投票はすでに一連の州で開始された。 今回の選挙は共和党推薦候補で現職のドナルド・トランプ氏と民主党推薦のジョー・バイデン氏の一騎打ちとなる。
コロナウイルス感染拡大の影響で9000万人以上が期日前あるいは郵送で投票を行っているが、有権者は1億5千万強とされている。現時点で投票率は65%を超えており、1908年以来の最高水準となる。郵送投票が前例のない大規模なものとなり、結果が分かるまで数日、もしかしたら数週間を要する可能性もある。
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